失われた納豆ランチャー

何だよこのタイトル……


■公式が解説する、ということの衝撃

それはともかくとして『THE UNLIMITED 兵部京介』のOPが日本語版になって「納豆ランチャー」という空耳が聴けなくなったね、という話ですわ。で、本題は納豆ランチャーではなく『THE UNLIMITED 兵部京介』は公式というか椎名先生の作品解説が凄くて、第一話解説やら第四話解説は本当に一見の価値があります。


ここで第一話の解説を要約してみますと「視聴者はアンディ=ヒノミヤの視点を通して兵部京介という世界観を眺める」という内容なのですが、2013冬新作アニメをざっと見ました その4 - TinyRainでも書いたように、既に解説されてるのを知らずに考察をしてしまった為、何とびっくりほぼ同様の内容を書いてモロ被りですよ。いや、これ本当にショックでしたよ。どうショックかって「原作者が作品解説をしている」うえに「私の考察が、その解説をなぞるような形だった」という事実、つまりは「製作者の意図通りに作品を読まされている」って何だよそれ、私の考察ってそんなに薄っぺらいものだったのかよ!? という感じで。


■考察の頭打ち

でも実をいえば自分自身の考察が薄っぺらいという事実は既にうっすらと承知してはいましたが、こうも見事に証明されてしまうと流石に凹みます。ただこのような公式で解説を行う作品自体は、諸般の事情*1で今後も増えないと思うのでそれはそれで良いんですが、それ以前の問題として自分の考察が頭打ちの段階に来てるなーと思うわけです。製作者のひいたレール通りに考察するとか、考察として無意味ですし。


ただ考察の頭打ちという問題とは別に、実を言うとこのブログ自体2012年の3月終わりの時点で、アニメブログとしての存在意義を無くしていました。理由は前にも 今年に入ってから、何故書かなくなったのか? - TinyRain で書いたとおり「私が書かなくても、似たようなことを誰か書いてくれるだろう」という楽観から来ていたのですが、その楽観の理由を考えると純粋に忙しかったから書く時間が無かった以外にも理由があって、その一つ目は「その程度の考察力しか無かったから」二つ目は「その程度の執念しか無かったから」三つ目はちょっと言うのをためらってしまうのですが「その程度のアニメしか無かった(と感じていた)から」ですね。三つ目は何気に問題発言のような気がするのですが……まぁそれは三つ目の項まで置いといて、それぞれの要素を自分なりに分析してみます。


■考察力の無さについて

自分の考察力の無さは上記のような状態に陥って、ようやく客観的に自覚できるようになったのですが、その前から限界は感じてました。というのもここから上に向うには純粋な考察力だけではなく、文献等の知識や教養、更に思考における新たなフレームワーク等が必要になるわけで、知識や教養は収集しようとは思ってはいるのですが、読書スピードが遅いのもあってあまり成果が出てません。さらに難儀な事実として思考における新たなフレームワークにおいては、取得する手段すら思いつかなったりします。フレームワーク自体は存在はするはずなんだけどなー、難しい。


■執念の無さについて

これは三つ目にも関係はしてくるのですが、どうも最近の私はアニメに対して考察以前に語ること・見ることに対する執念が消えてしまってるような気がします。まぁこれは後述する『サイコパス』や『ラブライブ!』の存在のおかげで解決はされてはいるのですが、じゃあ次の2013年春クールが毒にも薬にもならないアニメばかりになったらお前はどうするんだ? という根本的な解決ができてません。まぁこれは「年を取れば自然とそうなる」という指摘があるかもしれませんが、これは納得できるその反面「じゃあ最近のキレるじーさんみたいな、明らかに何だかの物事に対し執念をみせるあの姿勢などう説明するんだよ?」という疑問に答えが出せません。まぁこの辺は時間が解決してくれると思うことにします、ハイ。


■見る価値のあるアニメの無さ

うわー、これ確実に苦情きそうだなー、一応前置きしておくと見る価値のあるアニメが無いと思い込んでいただけで、実際は書かなかった時期でも『ヨルムンガンド』とか『Fate/Zero』とか良い作品は沢山あったんですよ!? というか正直いえばtorneの録画を消化する速度が、リアルタイムで放送されてる作品の速度に追いつかず、適当に数作選んだ作品の約半分がハズレだったってだけなんですけどね……いや、この理由もあかんやろ!?



■では何故書きたくなったのか?

ですが、今現在の私の状況をみるに「書きたくなったから」書いている状態で、はたから見れば上記の問題がどう解決されたのかよく分からない状態ではあります。私としては一応結論が出てて上記で触れる程度に挙げた『サイコパス』や『ラブライブ!』などの面白い作品に触れた結果ある程度の執念を取り戻し、まだ見る価値のあるアニメは幾らでも存在するな! と奮起できました。一応考察力の問題は解決してはいないので問題は山積しているのですが、正直にいえば『ラブライブ!』を見てると考察力とか抜きにして、とにかくこの『ラブライブ!』という作品を語り倒したいんだ!! といった感じにやる気が出てきます。


というかですねー、2012秋クールや2013冬クールの作品を振り返ってみて思うんですけどねー、いい加減特定のクールに似たようなジャンルの作品があたかも結託したかのように固まるようなダメ習慣を、そろそろ誰かが率先して解決しなさいよ……


まぁこのエントリを何故に書いたのかっちゅーと、単純に考察力足んないなーと愚痴りたかったのと、流石に昨日の昨日に『ラブライブ!』のエントリを語り倒した上に、じゃあ今日もラブライブ! を語り倒そうという気分にならなかったり。というか、流石にラブライブ! ばかり語り倒して読者の方々にドン引きされるのは嫌なわけで、じゃあ今日はこう趣向を変えてー……ってのはすべてタテマエで、ホンネは単純に自己分析と気分転換がしたかったから書いたのさ!!


■おまけ

それにしても、西木野真姫ちゃんが典型的お嬢様ツンデレ初期型で可愛いですね!! それに西木野真姫ちゃんの声優さんは私的は伸びる人だと思うんだけどなーって、え? 声優さんが棒だから萌えないだと……!? ふざけたことを!! そんなお前らは今すぐ回れ右してGEO行って『ひまわりっ!』や『LEMON ANGEL PROJECT』を借りて見てきて認識を変えるべき、今すぐそうすべき。きっと血の涙を流して「ごめんなさい! ごめんなさい!」と西木野真姫ちゃんに謝罪する姿が簡単に想像できるわ!!


何だこのオチ、何だこのオチ。

*1:構造解説自体にニーズはそんなにありませんし、そもそも公式が作品解説をしないと構造がわからない作品はマヌケ過ぎます。あと下手に解説すると変に作品の読み方を制限してしまうリスクも孕んでます。リスク面に関してはサイコパスと比較すると何か浮かび上がってくるかも……? この辺は書く機会があったら書いてみたいと思います。