笑焉

すとらいの弟です。
私の兄HNが旧jugging 新ストライブが、今朝に亡くなりました。
癌でかなり辛く苦しかったでしょうが、最後には笑って逝きました。
兄はオタク文化が好きなので、その大好きなネットの方に近況報告していたので報告しておきます。
今まで私の兄の支持をありがとうございました。

Twitterは文字数的にここまでしか書けませんでしたが一応詳細を…
悪性リンパ腫になり、近況報告をしていたとは思いますが
血球貪食症候群という病気も患い、30日にICU(集中治療室)に移りました。
31日、治療の甲斐無くその日から3日持つかどうかと先生に言われ
正直「えっ」と思いました。
3日前までiPhoneアプリ冒険者ギルド物語というゲームの話をしていたばかりでピンピンしていたのに。
結局先生に言われた事は兄には伝えませんでした。
翌1日、昼頃に見舞いに行きました。
ICUから個室の病室に移っていて、気怠そうな顔で一言目が
「やっとケルピー出たわー」
ケルピーと言うのは冒険者ギルド物語2のケルピーと言うボスのレアドロップで、そのボスのケルピーがプレアブルになるアイテム。
一言目がそれですか、あんた状況わかってるんですか。
分かってないですよね、言ってないんですもん。
その後に、兄と私だけが部屋に残る形になった時に、兄は泣いていました。
自分の状況を分かっているのだと気付きました。
兄の目は焦点が合わなくなってきていて、でも喋りかけるとしっかりと私の目を見て焦点も合い会話は出来ました。
喋りづらそうではありました。
その日の夕方に兄の友達が見舞いに来てくれて、兄の友達が私だけとひっそりと
「予想以上にしっかりしてるね」
そうなんです、亡くなる前の顔では無いですよね。
「どう声をかけていいか分からない」
私もです。でも来て貰えただけありがたいですし、兄も喜んでますので。
結局3回程度話をして、その後見舞いの時間ギリギリまで居てくれました。
私達家族は泊まりで看病、見守る事しかできませんが。
兄の身体が冷たかった。
寝て起きたら、ビクっとし周りを見渡しすぐ寝ます。
寂しかったのでしょう、辛いのでしょう、苦しいのでしょう、怖かったのでしょう、暗闇を恐れていて電気消そうか?と聞くと首を横に振るんです。
寝てる間も目を薄く開け手がキーボードを叩くようになったり、iPhoneのスワイプをする仕草を見せたり、夢の中でも必須アイテムなんだなーと思いました。
兄が起きてお腹が痛い、吐き気がするなどと言っていて、痛み止めを投薬していましたが、先生にモルヒネを打つ事を勧められました。
モルヒネを打つ事に固定概念、偏見があり、良いイメージはありませんでしたが、打たないよりもはるかにマシだと先生は泣きながら説明してくれました。
麻薬としてのモルヒネの固定概念で有り、投薬としてのモルヒネの治療は別に間違った事ではないと。
深夜11時モルヒネ投薬開始しました。
2日、1時頃に兄は、かすれそうな声で冒険者ギルド物語の話をしていました。
兄に「お兄さんがiPhone触れない間は冒険者ギルド物語やっとこうか?」と聞いたら頷きました。
兄が寝ている枕の隣には必ずメモ帳とポールペンがあり、それを覗くとiPhoneのAppleIDとパスワード、シリアルナンバー、シリアルコードなどが書き記されていました。
文字がかなりブレていた事からICUから個室に移動してから書いた物だと気付き、私は泣いていました。
こうしてTwitterや、このブログを書いて知らせる事が出来るのも兄のおかげです。
兄に「俺の手は温かいか?冷たいか?」
と聞くと冷たいと応えました。
兄の方がよほど冷たいのに。
5時過ぎ頃、兄の呼吸が弱くなり、息も途切れ途切れでした。
目がボヤーっとしていましたが、話しかけると喋るのは無理だったのですが、頷き応えてくれました。
もう少し頑張ろう、みんな一緒にいるから、最後まで諦めるな、お母さんもいるし、お父さんもいるし、俺もいる。
そう私が言うと頷き、ついには首も動かせなくなったらしく
辛いけどもう少し頑張ろう、隣に俺はついてるからな。
また私が言うとまぶたで返事をしてくれました。
まぶたが閉じ少し経つといきなり見開き周りを確認するかのように見回していました。
最後まで諦め無かった。
最後の最後まで。
兄は目しか動けなくなり私達家族全員を見ると、呼吸が止まりました。
しかし、何故か笑っているのです。
何故この状況で笑えるのか。
先生が瞳孔確認をして、死亡が確認されました。



兄はもっとゲームをやりたかっただろうし、音楽も聞きたかっただろうし、今季どころか今後のアニメも見たかったでしょう。
怖くて辛くて苦しいのを我慢して兄は最後まで頑張りました。
それなのに私は悲しみ泣いていました。
涙が止まりませんでした。
一番怖くて一番辛くて一番苦しくて一番悲しいのは兄なのです。
そう思うと泣いてちゃ駄目だと思いながらも泣いてしまいます。
最後に悲しいのに笑ってくれた兄に笑われますよね。
それで今に至ります。
これを書いてる間も泣きながらなので文法がイロイロおかしいと思いますが。
とにかく何が言いたいのかといえば兄が好きで、私の目標です。
それにやはり兄の性格や個性を作ったのがネットだと思います。
兄を支えてくれた皆様には感謝です。
ありがとう。
ありがとうございました。