省略演出とその欠点についてのメモ

結論から言うと省略演出自体は悪いものではないとは思う。


何故なら、1クールや2クールという限られた時間の中では、どうしても「省略」しなければならないシーンやシークエンスがどうしても出てくる。それを解決するのが「省略演出」で、例えばシークエンス単位では主人公と仲間が仲違いしてたのに、すぐ仲直りしたりとか。シーン単位ではA→B→Cという動作を行う際にBを省いたりするとか。つまり省略することによって、出来るだけたくさんのお話を限られた話数の中に込めることができる。


けど、ただ見てる側が「何を省略されたか」が「意識せずとも」分かるものじゃないとキツイし、そもそも見てる側の資質によって「何が省略されたか」が分かる分からないが出てくるから、あんまやるべきじゃないとは思う。


見る作品数が増えると、ジャンルにおける「テンプレ」や「要素」が理解出来ることが、とか、昨今流行してる圧縮展開とか、どうも昨今ブームになってる「省略演出」が関わってるような気がする。前者の方は、それを理解した上で見ると理解しやすい、しかしその反面見てる作品数が少ないと理解出来ないといった問題点も存在する。で、後者の方はそれの応用版だが、沢山見てなくても「問題が無い」場合が多い、この差は一体どこから出てくるんだろう?


まあでも普通のアニメと、予算無いアニメでの省略演出の質ってだいぶ違うと思う。今は上手く例を挙げられないけど……(汗