他メディアからの要素の「輸出入」と、アニメ化するタイミングについてのメモ

 なぜ、アニメの男主人公は、主体的でなかったり、受動的だったりと、弱体化していくのか。

 結論から言うと、熱血主人公の巨大ロボットものから、美少女ゲームライトノベルの原作物へと、アニメがシフトしたからだ。


なぜアニメの男主人公は弱体化するのか - 萌え理論Blog
http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20100716/p1

代表例でいえば、主人公弱体化に関して、もともと美少女ゲームにおいてメディアの性質上の関係で弱体化していたのに対し、それが他のメディアが輸入してきてしまうのは何故だろう?


元々は美少女ゲームで使われていた手法が、ライトノベルへと輸入され、漫画へと輸入されてきた、という流れだろうが、輸入する際にどうしても「メディアの違い」が発生するので、おかしな事になりかねない。んだけど、アニメ以外は割と上手く行ってるような気がする。


おそらく上記の理論の元になった言及がこちら。

今日もやられやく 男主人公って基本気弱(ヘタレ)な奴多いよね
http://yunakiti.blog79.fc2.com/blog-entry-5789.html

この通り、アニメにおいてこのパターンを使うとかなり槍玉に挙げられる。


ここでやられやくさんの記事内において、「輸出入」に当てはまらない作品を取り除くと、まず、アマガミSSの主人公は美少女ゲーム系の主人公なので除外、一応米項見てたら異議もでてるし。次に、オオカミさんの主人公は実質オオカミさんなので除外、原作読めば分かるがどうしても森野が主人公だとは思えない。


セキレイ、あそびにいくヨの主人公に関しては輸出入のパターンに入ると思うんだけど、ぬらりひょんの主人公だけがよく分からない。原作読んでない&アニメも見てないから何も情報がないので。


そうなると、挙げられるポイントとしては輸出入による「メディアの違い」によるズレ以外には、「アニメ化するタイミングのズレ」もあるのかもしれない。ちょっと酷い言い方をすると、アニメ化するタイミングが遅かった為「一昔前の作品」になった、といった感じなのかもしれない。


先ほどの例でいえば、セキレイとあそびにいくヨに関して、アニメ化(或いは二期放送)する時期を完全に出遅れた感がある。セキレイは1期から2年前経過したという「ズレ」があり、あそびにいくヨはドラマCDとゲームが2006年に出てから4年も経過していたりする。だから「こういう主人公もう要らない」と言われるの、ある意味致し方がないのかもしれない。そういう部分が輸出入「ズレ」の原因にもなっている、のかもしれない。


ちなみに、昨今では「なぜアニメの男主人公は弱体化するのか」の記事内で書かれている通り「シニカル主人公」を使ったり、果ては男性主人公を排除したりと、なかなか面白いパターンで「ヘタレ主人公」のパターンを回避或いは変化させてると思う。まあ、過去の技法がそのまんま残るように毎クール2〜3本ぐらい程度にはヘタレ主人公は残り続けると思うけど。