ましろ色シンフォニーで語られる、学園長のスタンスはもちょっと叩かれてもいい

確かに共学化の理由が「いつ最良のパートナーに出会ってもいいように異性を意識してお互い磨かれて成長していい女になるため」なのは、私も無茶苦茶だと思うし、実際このシーンを見てる際、もやっとしたのも事実だったりする。だがあのときは「共学化で発生するいざこざを収める手段としては最悪で、大体がそんな単純な解決方法じゃ無理だろ、余計なことすんじゃねぇ」程度にしか思ってはいなかった。


では別の観点、つまり学園長が何故そんなことを言ったのか? そこで劇中での説明で「私立各務台学園が経営難に陥った為に結姫女子学園に合併されることになった」あたりから、この大人の事情みたいなのを踏まえると何か見えてくるんじゃないか? と思ったりする。まぁヨタ話というか、おかしな設定を強引に無理矢理解釈してみる感じですね。よってここで「や、えろげ原作だからそんな考察いみねー」ってツッコミはノンノンなのですよ! というかそんな人は戻るボタンを押しましょう、ハイ!


さていきなり単刀直入にいえば、各務台の生徒を結姫女子に編入させるには当然、結姫女子側に何だかのメリットが存在する。学園前からして両校とも私立ということは明らかなので、慈善事業で編入させる訳では無いはすだ。一応学園長の説明を信じるなら学園のカンフル剤として各務台の生徒を編入させることが目的なのだろう。しかしこれ、各務台の女子生徒からすれば、一体どういう話なんだってことになるが……w この言い方だと飽くまで女子はおまけのように思える。


そこでふと別の観点から見ると、このエントリ書いてる七話の段階でもまだ各務台の生徒に結姫女子の制服をまだ支給されていない。男子生徒はまだ用意できてないから無理としても、現状女子生徒へぐらいは制服を支給することは可能なはずであるが、何故かされていない。二話での両校生徒の不和が更にエスカレートすると、最悪いじめに発展するリスクを考えれば、少々費用が掛かっても制服支給をすることによってリスクは回避できる。しかしあえて結姫女子がそれをしていない事から、ここで制服を支給しない理由として二つの仮定が浮上する。結姫女子学園も実は資金不足なのか、逆に私立各務台学園の生徒が何だかの形で優れていると、いう二つの仮定だ。


しかし一話の描写からして前者は考えづらい、ということは私立各務台学園の生徒が何だかの形で優れているのだろう。そういえば校内での雰囲気を率先して良くしていったのは、新吾を筆頭とする各務台の男子生徒達である。逆に結姫女子の生徒は文句を言うだけで、自身達で問題解決に何も踏み込んでいない。ここに明らかハッキリとした差が見える。


そう、もうハッキリと言ってしまおう! つまりは そう、あれは差別化される為の私立各務台学園の制服なのではない、エリートとしての制服なのだあぁぁぁあ!!!!



もう何というか、このヨタ話がもし本当なら酷い話である。だいたいそれだと結姫女子学園が「花嫁修業の場」みたいな学園になってるってことじゃないですか。どこの昭和だこれ!? しかもタテマエでいっても私立各務台学園の女子生徒がおまけって酷くないか!? ということで、ましろ色シンフォニーで語られる、学園長のスタンスはもちょっと叩かれてもいい、ということで〆



関連エントリ:
ましろ色シンフォニーにおいて一波乱ありそうな予感と、その理由
http://d.hatena.ne.jp/str017/20111114/p1