戦う司書 第1話〜第4話

本当は一気に投下しようと思ったけど、それぞれの節ごとに分けて投下しようと思う。まずはコリオとシロン編を投下します。ホントは今日から一週間13〜15話の配信やってるんだけど、ちょっと体力的に無理なので明日に回します。

第1話

すごい、1話から説明ぶっ飛ばしてる。普通はある程度説明してから戦闘に入るなりするんだけど、1話から視聴者をその世界に飛び込ませる。この方式は製作側にかなりの自信がないと出来ないイメージがあるので、どちらに転ぼうともかなり期待できる。


説明ぶっ飛ばしは兎も角として、1話から人間爆弾を出すなどこりゃパワフルかつぶっ飛んでる。この奇抜な構成に度肝を抜かされてしまった。


しかしまあ、「戦う司書」みたいな説明無しでその作品飛び込ませるような作品に遭遇した際は、いかに抽象化して理解しようとするのがポイントなのかもしれない。まず、ザックリでいいからどれだけ全体像を把握するかがポイントなんだろう。あと主人公はハミュッツっぽいけど「わざと」感情移入させない構造になってるので、主人公がどうとか拘らずに見れそう。逆に言うと、普段主人公が誰なのかしっかりと既定されている作品に慣れすぎている場合、いきなり「戦う司書」を見ると戸惑いそうな感じもする。

第2話

ヴォルケンはこの作品では空回りしそうな位置だなぁ…


教団側がなんとなくファントムっぽい、や、ファントムは2話までしか見てないんですが。それにしても欲望肯定が教義とかすごいなこの教団。


ハミュッツがちょっとニュータイプっぽい、ピンポイントの投石攻撃もファンネルっぽいし。

第3話

シロンの過去を覗き込むコリオ。過去のシロンがどんどんアル中になっていくが、遠い未来が見えることによって希望を失わずに済むと。この流れを見てちょっと違うけどなんかDTBのアンバーっぽいと思った。


コリオの心臓の爆弾をハミュッツにえぐられてグロい図、なのにコリオくんは痛がるどころか女々しく泣いているという図なので、何故か童貞が奪われたようなシーンに見えてしまった。なるほど、シロンの本を貰う代わりにコリオの爆弾が解除されたのか。(ついでに12話時点まででシロンの本が活用されたシーンは無し、何故に)


完全な不意打ちながらもシガルたった1人で奮戦、なんというチートキャラ。しかしながらここにまで「大多数で囲うも単騎では無力な正義の味方」vs「少数精鋭ながらも単騎で絶大な力を持つ悪の手先」という構図が使われるなんて……や、その中でもハミュッツは凄い浮いてるんですけどね。

第4話

なるほど、コリオは過去のシロンを見て、シロンは未来のコリオを見てるのか。現在以外の時間を客観的に捉えるのは難しいというかそもそも無理であり、過去や未来は人間の体感や記憶でしか無く、いわゆる一連の「コリオとシロンの」カイロス時間や体感時間のそれに近い。この二人に時間という概念は無意味だ。


その為、風車が逆に回転したり、コリオ死んだ後にシロンと一緒に夕日を眺めるシーン、この一連のシーンも鳥肌が立った。風車が逆に回転するのは風向きの逆転=形勢逆転という単純な比喩も含むが、それとは別にこの一連のシークエンスを加味することにより、コリオとシロンにおける「時間の解体」が行われたと思っても良いだろう。本当凄いよこの作品!