DARKER THAN BLACK -流星の双子- 第5話 硝煙は流れ、命は流れ…

物語のペースがややゆるやかだが、これらは、黒の契約者が速かったからそう感じるのかな? ここまでざっと見て正直思ったのは、色々魅せるけど物足りない、というのが正直な感想か。以下は今回(+前回)気になった部分を挙げてみる。

黒が呟いた「最低だ……」という台詞について

黒の「最低だ…」という台詞はどこに掛かってるのだろう? ここを推測する鍵は2つ。


まず黒は前回蘇芳に「貴方のことが嫌い」と言われた=ホテルに穴を開けた理由は「ゴキブリが嫌い」=ゴキブリと黒は同じ存在だと思われているところ。しかしこれでは話の流れに合わない。


もうひとつは、その前に3人+1匹で鍋を囲ってたシーン。あのシーンから見るに、蘇芳は恐らく半分ぐらいは契約者で、残り半分は人間だと推測してみる。理由はあの鍋を平気で食べていたのはジュライのみで、同じリアクションを返したのは蘇芳と黒で、蘇芳も黒も契約者である=感情がないにも関わらず人間臭い部分がある。*1

流星の双子の4〜5話について思ったこと

今のところ、メリハリを効かしたり、今までのタイプの契約者をにぎやかしとして出す事でしか物語を盛り上げられていない印象があり、肝心の物語の内容ではイマイチ引きつけきれていない印象がある。


ノリオもニカとキャラを似せつつ物語にも絡ませようとしてる。しかしノリオのキャラと物語自体に微妙な温度差を感じる。蘇芳とレバノン、ニカとノリオがそれぞれ同じポジションだとすると、ターニャ=ノリオの母というポジションに当てはめられ、1〜3話の流れを反復することになる。しかし何かが弱い。恐らくは次回の話を見ないと何とも言えない所があるが、今のところ見せる為にはその関係性が弱すぎる。

その他気になったこと

  • 三号機関が対契約者装備を持っていた事から、やはり三号機関=「組織」?
  • イザナギはあれは銀だろうと予想。予告の「出会わなければ良かった」というのもここに掛かってる?
  • 「(クジラを)撮っておけば良かった」と、鄕を撃ちたくないは、意味的に同期してるかも?

あと、生理ネタを使うのは構わないんだけど、この作品でやるのは正直どうかなと思った。キャラクターの生身の身体性肉体性をあえて薄くしている作品で、あえて身体性肉体性を、しかも批判を招きそうな形で強化するのは正直どうかと思う。*2

*1:最も黒の場合は「黒の契約者」25話で明かされた通り……

*2:キャラクターの生身の身体性肉体性については、id;nakamurabashi氏のブログを参考に。女の子のキャラクターを3つの指標で把握する - G.A.W. http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20091105/1257360907