ドルアーガの塔 〜the Sword of URUK〜 第7話

今回は1期から見てきた人間にとっては堪らない話。やっぱり2期というよりかは「ドルアーガの塔」という作品の「19話」といった感じの意味合いが強く感じる。
 
まず挙げたいのは、この回の雰囲気をぶち壊しにしそうな発現だけど……ヘナロの親父がバズズぅ!? なんであんなゴツイ顔の親父からこんなかわええ娘が……まあそうは兎も角ヘナロの目的が判明、残り話数も限られてるんですがこの作品の情報開示のタイミングが実に心地良い、前回に疑問に思った事がその次の回には提示される、どこぞやの2期目も(略
 
しかし、バズズはヘナロの事好きじゃなかったって言ってたのにバズズがヘナロの元に出てきたって事は……ヘナロがここに留まらない為に言ったのかもしれない、という面はバズズの性格も目的からも当てはまらないから本音なんだろう、なんつー親父だ。クーパとウトゥは良い再会だったのに……ヘナロ不幸すぎる。
 
そのもう一方のクーパ側とウトゥ側はアーメイとカリーと再会を果たす。同じGONZOの作品のブラスレイターに「ケアプログラムシステム」っていうのがあったけど、何かアレを思い出す。ただしドルアーガの方は逆に冒険者を引き留めるという意味合いが強かったり。割とリアルに本人の意志を継いだ幻だったりといった特徴の違いがある。*1
 
ながーい前置きは置いといて率直な感想を言わせて貰うと、アーメイは皆に看取られて亡くなったという面もあってか出てきたときにはそんな衝撃は亡かったけど*2、カリーの方はあっさり亡くなったので、ここで出てきた際には震えにも似たような衝撃があった。アーメイは予告にも出てきたしカリーはハブられるんじゃないか(酷)とか思ってただけに余計に。
 
だけどそんな再会にもちゃんと別れを告げて、しかも納得の行く言葉を残す辺りこの作品は素晴らしい。ジルの「だからこそ追いつかないといけない、ニーバや、カーヤや、そしてアーメイに」やら、ファティナの「ちゃんと別れの言葉を言えてなかったからね」やら。ジルの言ったことに関しては私が多く語るよりも*3id:marine-marine 氏の同回の記事より引用を。

 でも人間ですから時には安らぎが欲しくなるのも必然でございます。特に経験の不足している若者であれば尚更だと。でも若者はそこに定住するわけにはいきません。青臭い理想を語って自分を鼓舞し、前に進むことが「若さ」の特権なのですから。
 
 ジルは本質を分かっておりました。気持ちの良い場所を離れて前に進もう、そこはここより酷い場所かも知れないけれど自分で歩いて行って見てみなければならない、と。それは
 
「夢は見るもんじゃない、追いかけるものだ」
 
 ということに他なりません。
 
ドルアーガの塔 the Sword of URUK 第7話『常春の館』 - 海の見聞記
http://d.hatena.ne.jp/marine-marine/20090221/1235144390

 
そして割合ヘナロよりハブられ気味なウラ―ゴン、副官クムにも大切な人がいたのに……と思いながら見てたらこんな所でしかもマイト=ザ=フールにちょっとデレて来て笑った。この人案外一人になると真価を発揮するタイプかも知れない。そしてデレられた側のマイトの方もカリーを親だと認識してる事が判明、1期での予想はカリーの性格コピーになるんじゃないかという予想が大半だっただけに意外な展開。ここでもカリーはまた上手く引き立てますね!!11 ホント亡くなったのが惜しい人物だ。
 
次回はとうとうニーバと遭遇、今回ファティナが「ニーバもカーヤもぶっ殺す」みたいな物騒な事言ってたけど、どうするつもりだろうか。確かに泥棒猫……いや何でもない。それにしても残り話数が少ないから当然かもしれないけど、それでもサクサク進んでる感じがしますね!

*1:もっとも違うのは劇中での意味合いとその扱いだけど

*2:それでもあのクーパが駆けてくシーンは反則だってばよ!?

*3:というか私は歳を取ることに対して余り後悔や躊躇いを感じない性格なので、この辺を正確には表現できない、ある意味あそこで「逢いたい人」が出てこなかったウラ―ゴンと同じ性質だと思う