CODE:BREAKER 第5話 「願いのうたげ」

ちょっと前のエントリで宣言したとおり感想投下しますが、何故にいきなり今の今まで書いてないコードブレイカーのしかも5話なのかともうしますと、他のアニメ感想ブログでは『新世界より』の5話が凄いみたいな話が多いのでここでまた天邪鬼精神発動ですか……というのは少しだけしかなく、もうね、良かった。 あ、コードブレイカー見てる人でまだ5話見てない人は今すぐブラウザバックでお願いしますね。

さて、ここからネタバレ全開で書きますが、いやね、構造としては徹底的に善悪観を揺さぶる手法を取ってるんですが、これが凄い。そもそも今の今まで「ただの中二的アニメ」と思っていたんですが……もちろん良い意味で騙されたというか、侮っていたというか「実力を見誤ってた事にごめんなさいしないといけないね」という感じです。

具体的には、今回出てくる政治家が臓器売買をしてて、これまでの小悪党と同じようなパターンか……と思わせておいて、実は娘の為に手段を問わず移植できそうな臓器を他の子供たちから奪ってた。とまぁここまではよくあるプロットなのですが、今まで出て来た敵がみんなどうしようもない屑ばかりだったので、今回の「自分の娘の為に悪事を働く」という構図が非常に映えます。

しかも最後娘が大神に復讐を誓うというシチュエーションは(通常主人公の悪事は多少なりとも弁護の余地を残すという、悪い意味での主人公修正が付くため)正直滅多に見られないので、きわめてダークな方向に振り切ったことだけでもこの回の価値があると思います。