今期は「中二的」な作品が多いなぁ、という話

まず最初に、前期は「ハーレムモノ」が多いのに対して、今期は「中二的」作品が多いな、という印象を持ちました。しかしまぁ、そろいにそろって似たようなジャンルの作品がそろってしまうこの現象、何の偶然なんだろうかと。

そういえば今期は「中二的」とは言いましたが、実際は「能力者モノ」が多いという表現の方が正しいのかもしれません。

何故なら作品における「中二的」状態に、だんだん視聴者が慣れていくことが考えられます。すると「中二的」な見た目は、だんだん「能力者モノ」の特徴に変化していくと考えられます。つまり中二的なモノと能力者モノは極めて近しい存在で、それは作品を捉えるタイミングで変化していくものなのではないかな? と思ったりします。


今期ですぐに「能力者モノ」へと手堅くシフト出来てたのは『絶園のテンペスト』ですかね。この作品では「魔法によって金属化する」という方法で、登場人物にコミットする人の数を極端に減らし、そのあとに主人公の友人の口から敵味方の区分や、魔法や戦闘のルールの一部を明かしたりと、第一話から「能力者モノ」としてのルール付けを行っているフシがあります。

逆にいえば、そのルール付けこそ存在しそうなのに第一話の時点では全く明かさないのが『K』でしょうね。明かさないから何が起こってるのか分からない為、外面である中二的な特徴が目立ちます。キャラクタの立ち位置や振る舞いや能力の派手さ等が、広義的な意味で中二的な作品で、かつBBB+デュラララっぼい感じで、非常に「一昔のラノベ」っぽくあるので、あと、ネコのおと(以下略


また「中二的」な特徴の一部に「邪気眼」というものがあり、分かりやすい例が『中二病でも恋したい』の主人公とヒロインの小鳥遊さんがやってるアレ(説明が雑……)ですが、今期の作品でそれが一番強く出てるのは『コードブレイカー』でしょう。例えば劇中の人のいないところで怪しい電話をしている下りを、よくよく冷静にみると、作中であれを誰かに目撃されたとして、その光景は普通に邪気眼少年だと思われても仕方が無いような様子でしたw

しかし今期は凄いな! 更にこのあと『ヨルムンガンド』や『サイコパス』も控えてるんだから、バトルモノ好きには今期は堪らんですよ本当!!