「氷菓」と「古典部シリーズ」の差異が分からなくなったというよもやま話

今更の話ではありますが、実は今日、アニメ「氷菓」の11.5話が7月7日にUstreamで放送されたらしい事を聞いて、すごく驚きました。しかも驚いたのはそれだけではなく、何とそのUstreamで放送された「氷菓」の11.5話が「氷菓」コミックス3巻に付属して発売されるという事実にも驚かされました。

同エピソードは、2013年1月13日(日)に発売予定のコミックス「氷菓」第3巻限定版に付属するBlu-rayディスクに収録される予定です。


アニメ「氷菓」の第11.5話が7/7深夜に放送 市民プールが舞台の水着回! - はてなブックマークニュース
http://b.hatena.ne.jp/articles/201207/9490

……えっと、これだけ書くと何かのステマステマ効いてる効いてるみたいに思われるのは本意ではないのでここから本題に入ると、この一件で本当に驚いたのは「「氷菓」の11.5話が7月7日にUstreamで放送された」ことでも「「氷菓」の11.5話が「氷菓」コミックス3巻に付属して発売される」ことでも無く、むしろその前の段階である『そもそも「氷菓」のコミックスが出ている(存在している)という事実』に驚かされました。

もちろん、前提として角川書店の戦略としては「アニメ化したらマンガ化は当たり前」という事実を考慮しなかったのも、情報収集をせず「氷菓」の11.5話の存在や、そもそもの「氷菓」のコミックスの情報を広い損ねていた私にも落ち度はあるのだと思います。しかしながら私の中で、事実として「氷菓」は小説も漫画もアニメもありますよ――という認識が、何故か欠落していました。それどころか、これは一時的な出来事なのですが……ここを意識するところで、小説「古典部シリーズ」とアニメ「氷菓」は、そのどちらかが別次元の作品なのでは? と相当バカげた認識に陥ってしまったのです。


確かに「可能性や多岐性」を信じないところから来る勝手な思い込みや、私自身の想像力が欠如していたり、このときで「古典部シリーズ」と「氷菓」の差異を埋め合わせて「どこがどう違うのか」とする合わせることで認識を確かなモノにしようとしたのですが、そこで何故か差異が余計に曖昧になって認識のゲシュタルト崩壊を体感して混乱したせいなのかもしれませんが、恐らくは「古典部シリーズ」と「氷菓」のあいだにある言葉に出来ないような差異が、この妙な錯覚を起こしたのかもしれません。


ここで先に結論から言うと、錯覚が起った理由は分かりませんでした。

何故分からないものをエントリとして上げたのか? と疑問に思われる方もおられるかもしれませんが、その場合は「世の中にはこんなおかしな人間もいるものだ」と思ってください。

では、ここから細かい検証を。


さて、ここでグーグルで調べてみると、この段階で見つけられる情報でも、実に微妙な差異の指摘が発見できました。

アニメは、原作の時系列をそのまま再現することにはこだわらずにつくられているんだ、ということ。

厳密に言えば、大きな矛盾の起こらない範囲で都合のよいように事件の起こった日付を改変している、ということ。


アニメ「氷菓」の原作との時系列の食い違い - kande-takumaの別所
http://d.hatena.ne.jp/kande-takuma/20120529/1338315851

要するに、主人公は省エネ主義だから、やらなくていいならやりたくない。
でも、文集作りは名目と伝統の両方を持っており、やらない方が面倒くさい。
だから、最初からこの2つを言ってくれれば、自分の信念上、抵抗することはなかったのだ、と。
なるほどしっくりきた。 アニメだけだとよく分からなかったんだ。


ラノベ原作付きアニメしか見てない人間が氷菓見た感想
http://anond.hatelabo.jp/20120501164436

ではそういう差異から妙な錯覚が起ったのかなー? と推測してみたのですが、考えても考えてもこういう差異から錯覚が起ったのではないと。前者の引用から考えるとこっちは時系列のことが書かれてますが、そもそも私はまだ5話までしか見てないので錯覚は起らない。後者の引用から考えるとこっちはアニメ「氷菓」から小説「古典部シリーズ」を読んでみた事が書いていますが、私は小説「古典部シリーズ」を読んでからアニメ「氷菓」に入ったので、それもまた違うと。


探していく段階でで気になったのは、この文章。

しかし、ミステリをアニメ化した場合そういう「皆で盛り上がるツール」的な需要は期待しづらい。基本的にミステリは話が始まった当初は伏線を張ったり、キャラクターの紹介をしたりと地味な展開になりがちだ。特に「氷菓」は内容が輪をかけて渋くて(笑)、ネットを見ても「地味」「面白くない」という批判が多い。しかしもともと原作からしてまったりした内容の作品なので、アニメ化した場合、こういう批判が出ることは予測できたはずだ。


角川はなぜ「氷菓」をアニメ化したのか? - あにめもっ!
http://d.hatena.ne.jp/bonzoku/20120510/1336652499

ひ、ひどい言われようですが、しかしながら小説「古典部シリーズ」を読んだ上で言いますと、確かに地味ですね。しかしだからといってアニメ「氷菓」が派手なのかというと……少し疑問が残るような気がします。ですがこの一見辛口な意見で、何か掴めたかも知れません。


しかしながら、改めて読み直してみると……何が言いたいのか分からないエントリですね……と自分が書いた文章を自分であたまかかえながら締めとさせて頂きます。