私から見た『your diary』を面白さを語ってみる

ちょうど良い機会だから、私が何故『your diary』を面白く感じてるのか書いてみました。


けど分かりやすさという意味では、私が説明するよりも、えむけーつーさんのエントリである

Your diary ゆあルート途中感想(ネタバレ) - G.A.W.
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20111011/1318297132

を読んだ方が分かり易いので、基本えむけーつーさんのエントリを読めば済む話ではあります。けど、ところどころ考え方を引用しながら、自分でも説明してみようと思います。



まず真っ先に一番重要な特徴を挙げるとすると、この作品はヒロインの【属性】が、必ずしも【肯定的】に描かれいません。これはつまり、以前に書いたエントリでも語ったように

例えば、前にもあげた「主人公が鈍感」問題でもその傾向があるのだけど、ヒロインの価値を上げるためにあえて主人公や男キャラの魅力が相対的に下げられている傾向があったり、ヒロインの暴挙や暴力が無条件で肯定されて描かれているような気がする。


かわいいは正義」という思考停止 - TinyRain
http://d.hatena.ne.jp/str017/20091226/p1

このエントリの言葉でいえば、『your diary』はかわいいは正義「ではない」のです。ヒロインの暴挙や暴力が無条件で肯定されて描かれておらず、シーンによってはむしろ徹底して否定的に描かれていたりします。


例えば、今プレイしてるルートでいう綾瀬先輩でいうと、この人相当めんどくさいです。例えばこの人謙虚なんですけど、その理由が「自分に関わる人はすべて不幸になる」という思い込みから来てたり、またこの人相当一途なんですけど、その感情は「その責任感を利用して束縛したい」という裏返しだったり*1、またこの人超寂しがりやなんですけど、その行動が極端というか……例えば社会的地位とか名誉とか、そういうの必要以上にかなぐり捨ててまで恋人に会いたいと思いますか? というレベルまで到達してたりと、もう何か色々凄すぎて、もうこれ肯定的に書くつもりぜんぜん無いだろと。


つまりは属性のさじ加減がめちゃ上手く、最早それは属性と呼べるのか? むしろ性格や性質と呼んだ方が良いのではないか? と思うぐらい上手いです。


面白い理由としては、上記のことが一番大きいのですが、それ以外にも日常パートのやりとりが楽しかったり、ヒロイン全員かわいい上にヒロイン以外も基本的に面白かったり、何気に夕陽パパンがどこかで聞いたことのある声なパパンだったり、ヒロインは人間味が溢れてるのに、主人公の友人ポジションの響だけ何故か完璧超人だったりと、何かもう色々あって楽しさ満載です。あー、でもえちしーんだけ長いのだけは……いや凄いよ尺が、下手にオートモードでやろうとするとワンシーン1時間ぐらいかかるし……何ぞこれ。

*1:本人談