無題

作品における公共性とか色々考えてたけど、それ以前に架空の話に現実での出来事を持ち込まれると、正直余り良い気持ちしないよねとは思うことがある。それともあっちとこっちは違う世界なのだから、表層上は同じ事件を扱ってるとしても、そこは全くの別物だと受け取る必要があるのだろうか?


原理的にいえばその題材を扱っている以上、何だかの意図や意味があるのだろう。しかしながらそれは作り手のみが知る=視聴者的に見れば「神のみぞ知ること」と同義のことだと思う。まぁそれ以前に私は「メタ読み」が正直かなり苦手だ。だからそこは考慮しないことにする、というか作者が何を考えてそれを描写したとか知ったことではない。私の読み方は、常にそこにあるモノだけを見て、そこにあるモノだけを足したり引いたりして、辻褄が合うように答えを導き出すのみだ。まぁ、一時期他作品引用とかやってたけど、自分自身ありゃ邪道だとは思っている。まぁ今でも勝手に語って遊ぶ分には面白いとは思ってるけどね。


しかし全くの別物とすると仮定する……というか寧ろ率先して別物とする。だがしかし、見ている私としては、今後それで割り切れるものなのかと疑問に思う。たかだか一作品だけで実際の生活に支障が出るようなら、その時点でセルフドクターストップをかけるべきなのだろうが、今のところそこまでは至ってはいないし、正直そこまで追い込まれることはまぁ無いだろうとは思ってる。


しかし、まぁ、何というか、よりによってその題材かよ……という意味では「正直、気持ち悪い」のである。理屈とかそんなの抜きにして、ただ単に気持ち悪い、それだけのことだと思う。しかし私がセルフドクターストップをかける前にBPOとかが出てきて、突然放送終了とかならない可能性もゼロではないので、生暖かく見守ろうとは思う。とりあえず「現実に起こった事件を(現実に近い形で)架空の世界に持ち込んだ」という意味では、正直もうあの作品に何も期待することはないだろうなとは思う。まぁ、このこと自体「じつは全く違う事件でした!」みたいな事があって全くの希有で終われば良いのだけど、むしろ希有で終わってくれ希有で。

しかしまぁ、これだけのことがあっても、その作品を嫌いになる訳では無いんだよなぁ、この辺が寧ろ複雑な訳で。