けいおん!! 第14話

イマイチ感触が掴みきれてない感じがするので、簡易的に書きます。


今回は紬メインの回、唯は6話と8話と9話、澪は7話、律は3話、梓は5話と9話と13話でスポットが当たってたので、とうとうこれで全員にスポットが当たった、という訳。しかし、どうも今回のお話に腑に落ちない部分が残ってしまった。


紬が「残り高校生活を全力で楽しんでる」ってのは分かるんだけど、それを確実といえるのかが難しい。まあ、あのメンバーの中で一人だけ価値観が違うっていうか、住んでる世界が違うってのは分かるけど、バックフィールドが全然無い(せめて中学時代の回想は欲しい)から、さっぱり分からん。


つか何で紬だけ過去描写と内面描写が無いんだろう。結局のところ、ミステリアスなバックフィールドを維持する為に、紬を掘り下げようとしても限界が存在しちゃってて、総じて掘り下げが上手く発揮してないって感じがする。


あと、結局澪が紬につっこめなかったのは、澪が紬を信頼してる&大切にしてるから、ってのは分かる。だけど、描写的な意味を考えれば、そこに見えない「断絶」が存在しないか? という推測が浮かび上がる訳で。



追記:
今回のお話において、紬が今まで箱入り娘として育てられて、世間一般の物事を知らなかった事。そして知らなかった物事を卒業するまで精一杯楽しもうとしてる事、この二点が前提になっている。しかしながら今回、律に「ぶって欲しい」と言った紬の本気は、どの程度なのだろうか?


考えられるのは二つ、ひとつは「周囲が荒立たない程度に楽しめれば、それで良い」可能性、そしてもうひとつは「自身が『ぶたれる』ほど親密な仲になりたい」可能性だ。まあ、普通に考えれば前者の可能性が高い。


前者を前提にするとまあ結局のところ、それで満足だといえばそうなのだろう。しかし、それだと11話にて「私達の方が凄い」と唯が言った際に、「一体感」やら「オーラ」やらを例に挙げてたけど、結局はそのオーラも幻想なんだろうね、とか思わなくも無い、言い方は悪いけど。


結局のところ、あの紬の状態って「一人楽しくお人形さん遊び」してる状況と変わらないわけなんだよね。澪は紬のことを信頼しきってるが、逆に距離を置いていることにも気づいてない感じがする。


まあ、あの澪と紬のディスコミュニケーションっぷりは、その後に澪から後日談的な振りがあれば割合簡単に解決するような問題だとは思う。だがしかし紬の身の振り方自体は尾を引きそう。