迷い猫オーバーラン 第12話

とりあえずざっと。

良かったところ:3話の伏線をしっかり拾って、ここで提示。
悪かったところ:監督交替制なので、どうしても感動に断線が起こる。

1話限りの佐藤順一監督とカサヰ氏演出のコンビで、希の「施設には戻りたくない」というのをキッチリと提示でき、3話で巧に言われたことの回答をここで提示しているのです。これは素晴らしい……んですが、今までの監督交替制における作品性の差異の激しさにより、キッチリと見づらいというのが欠点にあたります。


本当のことをいえば、ここで綺麗に切り替えができる人が、次世代的な視聴者なのですが、どうしても引っかかってしまう……もしかしたらもう一回見たら何かひっかかるかもしれません。


そう考えるとシリアスを6話でキリをつけ、7話以降から大暴走した「アキカン!」や、7話以降暴走しても、2話〜3話分キッチリオチに助走を付ける「大正野球娘」などは、中々上手い構成だったと思います。いや、別に迷い猫が下手という訳ではないとは思いますが。


逆のベクトルで考えると、『Angel Beats!』ほど開き直っておらず、何処か中途半端だったのもあるんですが、むしろ『Angel Beats!』ぐらい開き直れる作品もそうそう無いので、この辺が妥当だったのかなー、という妙に煮え切らない結論に落ち着きますね。いや、まああと1話あるんですが。