とある科学の超電磁砲 第1話 がダブルすげぇ!!

すげぇすげぇとついったて暴れながら見てて、OP無しかー、と思いきやラストでOPが流れたので、更にテンションが上がったりして見てたんですが、何というか本当に凄い。どう凄いかをダブルに分けて分析してみました。

ダブルすげぇ!! その1、元の「超電磁砲」との変更点がすげぇ!!

今回は前の禁書目録とは違い、かなり「超電磁砲」に対してメスを入れており、そのメスの入れ方も相当合理的に行われています。と、いうかこの脚本、相当練り込んでて、この1話目を見るまで気づかなかった問題点が、メスを入れた事でとても解消されてます! すげー!! つか佐天さんの出番が増えてるっ! キャラ立ちしてるっ! かわいさが2割増になってるっ!
 
っとちょっとテンション上がりすぎたので元に戻すと、やはり佐天さんの変更が作品全体に対してスパイスのような効果を発揮してますね。まずは美琴に対して良くない印象を持たせてる点、これにより佐天さんを通じてレベル5の存在の提示に加え、御坂美琴=お嬢様という先入観の提示してその先入観を破ったり、それに加え「ゲコ太」を追加する事により美琴のかわいさがダブルすげぇ……じゃなかった魅力倍増しております。 すげぇ! このスタッフさんたちマジで「超電磁砲」を研究しつくしてる!?
 
そしてその少しずつ意気投合していった後、その佐天さんが子どもを守ろうとして強盗に蹴られるシーンがありました。これは元の「超電磁砲」は佐天さんが蹴られることも無く*1、普通に強盗に対してレールガンぶっ放しておりました。この場合は「手加減も無しに町中でレールガンをぶっ放す」ことによる視聴者からの非難の声が上がる事を回避する、為でもあるのでしょう。が、それ以上に美琴が「レールガンをぶっ放す」という動機がまだ甘いんですね。
 
禁書目録の方を見ていれば分かるんですが、美琴はレールガンをほとんど上条さん相手にしかぶっ放さないんです。そんな使う相手が限られているレールガンをただの強盗相手にぶっ放すのは動機として弱い、そこで佐天さんが蹴られるという許し難いギミックが用意された訳です。というかこの辺、震えましたね……!! あ、あとこの「佐天さんが子どもを助けた」ってのも伏線になる予感がします!! 要チェキ!!
 
また、警備員の子と黒子を敵対視する扇子の子が追加されてましたね。扇子の子は初回から黒子のライバルという意味では立ち位置がハッキリはしているのですが、警備員の子はどう物語にどう絡んでくるか、期待が膨らみます。

ダブルすげぇ!! その2、やっぱり作画が美麗ですげぇ!!

まずスタッフロールを見ると、作画監督が5人……だと!? これは若干スケジュールが圧迫されてる……ように見えるんですが、原画のメンバーが半端無い(笑 知ってる限りで挙げると斉藤良成さん(OP)、阿部望さんと田中宏紀さん(OP+1話)、桜美かつしさん(レイアウト監修)……ナニコレ、スタッフさんの集め方チートすぎるぞ!?
 
挙げる点は格闘シーンとファミレスのシーン、黒子のワープや鉄針で服を打ち縫うシーンはスピーディで、美琴がレールガンを撃ち放つシーンは禁書目録みたくレーザービームみたいに光線発射っぽい感じでは無いものの、より洗練された感じがします。ファミレスはレールガンを語る上に重要になるギミックのひとつであり、また長井龍雪監督がとらドラでも遺憾なく発揮していた感じがします。窓がちょうどボードや画面に近い役割を果たしており、その部分に黒子の妄想ノートの内容が映されたり、また実際に初春や佐天さんが立ってたり*2と面白い役割をしていたり。そいえば美琴が右側の法則はここでも使われてますね、流石強者。

ついったで感想見てたら挙がってた「物足りない部分」

ついったで丁度TVKと放送が重なってたみたいで、ちょうど超電磁砲TLになっていた際に「物足りない」と指摘がございました。何かもうバレバレな話の流れですが、そう、超電磁砲1話には上条さん分が足りないのです!!
 
基本禁書目録が超絶主人公上条当麻さんがそげぶってその回のヒロイン肯定して、そげぶって敵を倒したり肯定してそげぶったりして、超そげぶ!! マジそげぶ!!
 
……と、上の文を日本語に直すと、基本禁書目録上条さんなので毎回ヒロインを肯定して助けたり、敵を倒したり場合によっては上条さんの説教攻撃で味方になったりと、基本「諦めない」主人公なのでマジそげぶ!!
 
まあ、何というか上条さんは主人公という以上に、禁書が物語として稼働する為に必要な装置という意味合いの方が強く、どちらかというと説教されたり助けられたりする各ヒロインの方が主人公っぽい部分があったりします。まあ、細かい部分はまだ考えてない(オイ
 
と、いう感じで凄い勢い良くスタートした「とある科学の超電磁砲」……こう幸先良すぎるスタートをすると、ちょっとでも失速したら幻滅されるような気が、ガクガクブルブル。ま、でも構成がかなり練られている時点で確実に面白いのでまず期待できます!

*1:というか1話の時点で佐天さんは出てきてない

*2:ここでいう壁はある種の心の壁、或いは黒子の妄想ワールドに入れる人入れない人の提示かもしれません、っていうかホテルへGOって元々のより垢抜けてるぞ(笑