CANAAN 第10話

まずサンタナよく述べていた、ハッコーは俺を許しはしないという前提があって、サンタナから見たハッコーと、客観(画面上)から見たハッコーの身振りそぶりから考えて、この前提は是か否かは分からなかった。が、今回で否だという事が判明した。と同時にサンタナは過去にのみ生きており、最期のその時まではある意味死んでいた存在だったのだろう。
 
ハッコー自体がサンタナを許すどころか愛してすらいたのに、サンタナはそれを認識しなかった。これにはハッコーが声を出せないというハンディもあるが、一番の原因はサンタナが自分自身が過去に犯した業に耐えられなかった為に、自分は許されない→ハッコーに許されない、というある種の誤認が起こったのだろう。
 
そうすると、何故サンタナが御法川に対し、ハッコーが間違ったときに正してくれと託したのかが見えてくる。サンタナと御法川はある種似たもの同士であるが、唯一違うのが業の有無。業を背負っていない御法川にハッコーを託したんだろう。と、こうやって書き出してみるとサンタナって結構アレなような気がする……