ウェブはバカと暇人のもの

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)

この本を読んでひとつだけ分かった事がある、それは「極論は極論でしかない」ことだ。
 
極論を言う人間は、まず極論への反応が自分にとって利益になるのが理由の一つなのだろう。もちろんそんなものはネットなら兎も角、基本的には現実にはあまり影響を持たない。*1しかしこの本でいう「バカ」の人には有効なので、使ったりするのだろう。
 
またこの本は「頭の良い人」と「バカ」なら読んで得るものはあるが「普通の人」の場合ハッキリ言って薄い。何故なら読んでだいたい感じることは「何を当たり前のことを…」だったりするからだ。
 
さて、ここまでは読書メーターに書いた感想と同じだけど、ここからは追記。本書の第5章に「ネットはあなたの人生をなにも変えない」という項があるが、確かにネットは人生を変えることは基本的には無いだろう、だがこの先からは完全に蛇足だった。というか少々言葉はキツイが簡単に言うとあれだ「リア充氏ね」の一言で言い表すことが出来る、いや別に死ななくてもいいが。
 
そもそも本書で言われているリア充という言葉を、収入のみで定義する事自体が(以下略)価値観が(以下略)金や地位や名誉だけがリア充じゃ(以下略)哲学やら仏教の本でも(以下略)心が満たされるのが(以下略)という訳だ!(何が)
 
つーかさぁ、ネット賞賛もネット否定も極論すぎるんですよぉ。彼らはどっちかの価値観を否定することしかできないのかと。
 
しかも著者の中川淳一郎氏はこんな事を言いながらも、一方ではバカを培養してたりする矛盾。以下URLの中川淳一郎氏が運営するニュースサイトの記事を見ればそれは一目瞭然だろう。

Ameba News [アメーバニュース]
http://news.ameba.jp/

自分でバカを量産した挙句現実に戻れって、なんというだぶ☆すた!

*1:もちろん例外もある