狼と香辛料II 第2話

ところどころ回想を入れ1期を振り返ることにより、クロッシングで説明シーンを上手く消化、この辺りの技巧は流石としか言いようがない。また、表情を変える際に意図的にホロの顔が映らないようなカット、徹底的に一貫している教会=敵対的勢力という構図と、見ているだけで心躍ります。
 
まず回想と説明シーンのクロッシングだけど、一番印象に残ったのが「その土地の事を知ったようなつもりになっていたが」の部分でクロエとの会話してるシーンが挿入させたり、その後「その神話は今もどこかで生き続けている」の部分でホロを映す、この図は対比もさながら今回のお話の縮図にもなっていたりもします。
 
その構図とは、今回登場した錬金術ルーベンスがそれに当てはまります。真実に近い歴史文献を集めることにより教会に睨まれていたりと、またもや教会と敵対関係にある人物が出て来ます。この構図がどの辺りまで続くかは気になりますがそれは今回と関係無いので置いておくことにします。また「錬金術」というのは、一種の詐欺まがいという意味も含まれていたりもします。さてそんな胡散臭くも知的好奇心に溢れるルーペンスが今回どのような役割を当てられるのか、気になるところです。
 
ベッドの上に乗っているのでホロの顔が見きれるカットには、恐らく前回の「亀裂」に関係しているのかもしれません。危機の影はそれだけではなくアマーティの接近、良く分からないサイコロを売りつける商人と、危機の種がごろごろまかれています。さて、どの種がロレンスの前に危機として出現するのでしょうか!?