ガンダム00 24話&25話(最終回)

24話でほぼ全て決着してたので、最終回先見てあんま感慨を抱かなかったのか納得。ここに来てビリーは小物だけど、恒久和平とその問題点を浮かび上がらせる為のキーキャラとしては上手く行ってたと思う。問題は本来それをやるべきリボンズが(略 1期のキャラはベースとして精密に象られていた為、ひろしは別として、ルイスも上手い事いってたと思う。あとの詳しい事はめんどくさいので総評に全部纏める。

総評

対比における片側の強度だけが強められて、もう片側を十分に描けなかった事が敗因かと。例えば刹那←→リボンズ、恒久和平←→それに対する問題、科学的な思考←→宗教的な思考、論理だけではカバーできない部分←→それをカバーする為の『GNドライブの光』の存在等。第1期はまだ敵側を善性寄りで製作されていた為上手く機能してた部分もあるが、それでもまだ問題があった、がその部分は「ガンダム馬鹿」という非論理な思考がある意味救世主の体現者として納得こそ行かないものの上手く行っていた節はあった、が2期で敵側を悪性ベースにしてしまう事により全て破綻してしまった。
 
こんな事言い出すとトンデモ呼ばわりされる事は承知で言うが、やろうとしてる事は禁書と非常によく似ていると思う。対話の拒絶とそれを幻想だと断じぶち壊す姿勢こそ似てる、とは思う。だからこそ悪性ベースにしてしまう事によりガンダム00は上手く行かなかった……のだと思う。
 
んで、最後に思った事を、ドミノ倒しでいう一番最初のソレスタルビーイングが責任をとらないことには連鎖は繰り返すんじゃないか? と思ってしまう。『GNドライブの光』によるご都合主義はGNドライブの可能性さえ早い段階で示せていれば何とかなる程度のモノだと思うので問題はあるとはいえ根本的な問題では無いと思うが、前者の方を解決しない限りは正直問題の棚上げにしか過ぎない感が強く感じる。
 
まあ、でも、何もしようとしなかった種や種死よりはマシだと思いますよ、と一応置いておいてこの感想は締めということで。