キャシャーン Sins 24話(最終回)

物語としての結論こそ先週で出たものの、その事に納得がいかず死の臭いがする者を排除するルナと、ある種の元凶であり話にずっと加わってなかったブライキングボスとのラストバトル。……まあ、それよりもその前のオージがオジイ状態になったとか、リューズがキャシャーンに看取られた辺りの方が強く印象に残ったけど(笑
 
この話、どうも今までの展開と最終回をなぞってみると、ある種の神話の世界観なのかもしれないと思った。キャシャーンとルナの関係はアダムとイヴに似てるし、最後人が生きる事を忘れたらキャシャーンがまたやってくると言い残しつつその後姿を全く現さなくなった辺り、黙示録とかラグナロクみたいな感じっぽく見えるし。

総評

一言で言えば人が人として生きる物語、だったと思う。ロボットがロボットとして描かれているけど、彼らの肉体性は明か生き物として描かれている証拠だと思う。
 
物語としては重厚ではあったが、反面いわゆる鬱っぽい作風だったので抵抗のない人には辛い作風で、しかもじっくり見ないと意味が分からない部分が多かったりと、色んな部分がかっ飛ばし過ぎだったとは思うけど、その反面物語のテーマが終始一本柱だった為、一見カタルシスが無いように見えて、実は非常にカタルシスがあったので毎週楽しく見れたと思う。
 
ここからはふと思った事を蛇足「キャラクタが生きる」って事を突き詰めていくと、ここまで原理的な視点でないと生かし切る事が難しいのだろうとも推測でき難しい問題でもあるが、まあ「死を否定せず、そして忘れない」って事で。