例の23話のあの展開で熱が醒めた

http://d.hatena.ne.jp/str017/20090312/p2 の続きです。

川嶋と北村の不自然さ

まず、例の「みのりん劇場」に対する北村と川嶋の心の段階での準備にあたる部分が描かれてないのが問題な訳で、まーみのりんは描かれてないのは兎も角として。まず川嶋の方は、確かに大河や竜児を大切に思うからこそあの行動に出るという面は分かる、だが違う面から見るとみのりんの「お前が言うな」的な発言の数々をスルーしてたのが気になる。そこは川嶋の性格上絶対ツッコミを入れるところだろう。北村もニブチンだがまずスルーしてるのは不自然。
 
その為、何故か比重が「大河と竜児>みのりんのスタンドプレー」になってて、その結果みのりんを見逃すという結論はおかしいと思うんだけど。というか客観的である二人が、あの不自然な状況に対し何も思わないってことがすっごい違和感あるんだけど。
 
要は今までのキャラと、あの状況での判断の2つが完全に噛み合っていない。とらドラのキャラは基本二枚舌だが、まずそれとこれとは別問題だろう。そら「なんかのセミナー」や「過剰な三文芝居」みたいに見える訳で。

意図した展開?

ここからが本題、昨日にも言ったけど「説明せずに巧妙に隠そうとしている節」が今回は悪く機能してしまったと推測するが、ここで「脚本が破綻している」と述べてしまえば容易く批判する事はできる。だが、今までの事を考えると、ここでいきなり破綻する事は少々考えづらい。ここで考え方の方向を変えて、原作でもこんな展開だったと考えるとどうだろう、この不自然な展開が意図した展開だと仮定する、するとこの辺に何だかの作者の意図が含まれていると仮定する事が出来る。

この展開の正体を探ってみる

  • 延々堂々巡りを繰り返す竜児と大河に決断を促すという意図があった?
    • だとすると竜児に対し叱責に値する行為が今までの何処かにあったと推測
      • 鈍いから? いやでも大河に対しての気持ちは気づいてただろうに
      • 告白しないから? でも別にそこはみのりんがキレる部分じゃない
  • ある意味みのりんから見た主観的な視点から描かれている?
    • といっても今までみのりんの心理が「巧妙に隠して」あったので説得力不足
    • ひとりの人物の意志が他の人物の意志を無視して話を進行するのは正直不手際

正直な話

これは製作者の罠かもしれないし、あまり突き放した事言いたくないが、正直な感想を言わせて貰うと、これではみのりんがマジキチにしか見えない。それに作者の都合でキャラを動かしすぎているようにしか見えなかった。そのお陰ですっかり熱が醒めてしまいましたわ。