本の読み方 スロー・リーディングの実践

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)

総じて言うと創作やる人にとっては良本、それ以外の人にとってはとても微妙な本といった感じ。
 
実際本書に挙げられている「本の読み方」は非常に参考になるモノが多かったし、この本が挙げる「本の読み方」の部分を「本の書き方」に幾らでも転用する事が出来る。だが他にこの本を読んだ人も挙げているが、この「本の読み方」を小説以外でやろうとしてもとても出来ない、というか無理。
 
そもそもこの本の実践編で挙げられている本は全部純文学と一部哲学書である。この本で挙げられていない新書や実用書でこの「本の読み方」をやると、やたら時間が食うだけで何も得られない読書法になってしまう(汗 余談だが確かに純文学と哲学書やらは難解なので速読じゃ何も得られないという主張は一応分かる。まあ私はインテリじゃないので純文学なんて理解はできませぬが。
 
ちなみに、この本と速読に関して載ってる本を比較すると、一見両者とも相反しあってるように見えるがひとつだけ両者とも同じ主張をしている部分がある、それは「何度も読み直す」事。