氷菓 #1『伝統ある古典部の再生』

私にしては珍しく原作既読、しかもかなり好きです。なのでかなり「好き」というバイアスが掛かっているということを前提にお読みくださればありがたいです。


とりあえず第一印象としては、奉太郎がカッコよく描かれているのが超嬉しいです! 「やらなくて良いことはやらない、やらなければならないことは手短に」という彼のモットーが大好きなので。しかしアレだ、このキャストの布陣をみると最初は「これ正直CLANNADになるんじゃね?」と思ったんですが、その心配は千反田さんが吹き飛ばしましたね。何だこの子、こんなにキャラ濃かったっけ……? 執念にも近いほどの好奇心と「私、気になります!」の発言の際に発動するギアス能力か契約者の能力みたいなのが更に濃いモノにしてしまっています。


あー、そういえば皆さんあそこで千反田さんに「からめ捕られた」場面を「千反田さんに一目ぼれした」やら「千反田さんの魅力に取り付かれた」とか思ってるけど、ちょっと待って欲しい。奉太郎好きの私から言わせてもらうと、あれは「好奇心が尽きるまでお前を逃がさない……」みたいな解釈もできるんじゃないでしょうか!!!1 いやだって、その後の奉太郎の妄想も「薔薇色の(リア充的な)空気にアテられて精神を疲労させる」というモノが多いので、一番最初の妄想が「千反田さんが運命を薔薇色に変える」という意味もある反面「千反田さんからは絶対に逃げられない」とも読めるような気がします。


後半の奉太郎が千反田さんに仕掛けた罠は、里志がいうように奉太郎の運命を思わぬ方向に変えて行く(3話まで視聴済み+原作既読なのでそう言い切れます…w)伏線になるのですが、驚きがありません、のところで奉太郎が顔を下げるシーンからラスト付近まで、極端に奉太郎の灰色具合が描写されていく辺りが良い感じですね。この「暗さ」は3話において「千反田さんを半ば騙してしまったという重み」に変わってしまうのですが、その辺りは3話の感想で語りましょうか。


ここまでガリガリ書いたのに、まだ語り足りないような気がしてならないのでむずむずしてるのですが、流石に昼休み中に即興で感想かいてるのでこの辺にしておきます。あと、OPの奉太郎の周囲に青空が映る水たまりが広がるところがムント様っぽいですね!(オイ