けいおん 第26話(番外編)

割と最終回より前の話ながら、最終回で補間しきれなかった部分を補間した話。また、見方を変えればある種の種明かしにも見える。つまりは、最終回で別離を背負うことになったさわ子先生と梓が、実はそれをどう解消してたのか、という道筋が見えてくる。


つまりは、さわ子先生の場合「けいおん部は潰れない」と宣言することや、デスデビルのメンバーが見舞いに来ていたこと。梓の場合は、唯たちがひとりぼっちで練習してるだろう梓を心配してたところ、実は憂と純と一緒に練習してた辺りがそれにあたる。この話があると無いとでは、最終話におけるさわ子と梓をどう捉えるかが、全くもって変わってくる。


けど、これって本来最終回より前にやるべき内容だよね? とは思わなくも無い。この描写があると無いとでは最終回の見方が大きく違う。やっぱこれ本来23話と24話の間に入るはずの話だったのではないか? と思わなくも無い。正直番外編を本当に番外編として機能させるのなら、マラソン回あたりを番外編にしろと言いたい。つか、この話入れないから半ば力業な最終回が、余計に力業になったわけで……

総評

20話までは文句なしで良かった、が、21話以降はあの4人が視聴者から離れていくような描かれ方をしていた。が、まあそれはいい。問題は、そうしたことによって、最後最終回がある種の力業で決着をつけた、或いは20話の積み重ねを21話以降ぶん投げた、と私は感じた。その為、途中で醒めてしまい、最終話に限っていうと、正直首をひねってしまった。まあ、総じて見れば良い作品ではあったのだけど。