れでぃ×ばと 総評

というか素で書き忘れてた、まずい。

短評

一見ただの『かのこん』の二番煎じかと思わせておいて、実はまったくの別物だった作品。古き良きギャルゲ的な構造を駆使しつつも、前半と後半の雰囲気を変えることで作品に気持ち良い風通しを与えている、そんな作品。

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・しかしながら『最初にエロで釣る』という前振りが無いと呼び込めない、というのは何とも皮肉な構造であると思う。しかし大多数が見れると予想できるネット配信版(規制あり)だった事も含めると、更に何とも言えない気分になる。


・また前半は秋晴視点だったのに対し、7話以降は秋晴以外からの視点だったのは面白いが、主人公からの視点から離れることにより、逆に秋晴が物語から追い出された、というような感覚を持ってしまう。そしてそれは最後のシーンにおける「秋晴とセルニア+朋美」の意識の違いがそれを強化している。


・↑のことに関して私は何が言いたいかというと、単に「主人公が鈍感リセットオチ」ってのが、実はあんま好きじゃない事。一応セルニアと朋美が互いに互いを認め合うという「前進」はしているが、その関係において主人公の秋晴はただの置物でしかない。


・まあ文句はいいつつも、面白い作品ではあったと思います。ただ上記で挙げた難題をクリアできなかったことに関して。構造的には既存の作品群から脱せられるほどインパクトがあった作品では無かったのは残念でした、というか単に「単にお前さんがラブコメ嫌いなだけなんじゃ…」というだけかもしれないのも事実な訳で…