戦う司書 第26話

書いてる途中で眠くなってきたので、推敲せずにアップしてみる。


今回のポイント、いや、言ってしまえば「戦う司書」におけるポイントと言っても過言ではない、最も壮大なカタルシスを生み出す仕掛けが解放された。


そのシーンは、ルル太がコリオからナイフを受け取ったシーンからルル太が決意する→それを映画で映され、そのうしろから、ニーニウの蛇が出てきて観客席の玉座に座るハミュッツと対峙する。そこからハミュッツの真の能力の発動は、冗談抜きで北欧神話ラグナロクを思わせる光景だった。


ここで主人公云々の話をすると、ハミュッツ=メセタは主人公であるけど主人公ではない。いや、正確に言うと主人公の権利はあるが主人公としての義務はない、と言い表した方が正確か。つまりは本来ハミュッツが座るはずの「主人公」という椅子は、かれこれ色んな登場人物が代わりに座り続けてきた。もっと分かり易く言えばハミュッツ=メセタが主人公っぽく無かったのは、終盤の大逆転をもたらす為の布石だった!


今まで、ハミュッツに変わって誰が「主人公」の役割を果たしていたのかは 戦う司書における、本と伏線と戦死者のまとめ - http://d.hatena.ne.jp/str017/20100324/p1 においての【この話の主役】のところを見て貰えれば分かり易い。そしてここで凄いのが一番最初に爆弾をハミュッツに引っこ抜かれる=「主人公」の座を*1コリオに代替えする事なったコリオが、一巡してルルタとハミュッツにその権利を渡す。また【本】の項を見ると、本を受け取ることは本の想いを受ける=主人公という役割を与えられる、という関係も考えられる。そして例外こそあるけど【この話の主役】と【本】の受け手は大体同じだったりする。

*1:ハミュッツは意識せず