東のエデン 第11話「さらにつづく東」

今回は主に「ミサイル」と「全裸」の二点に絞ると語りやすいかな。

ミサイルと2万人のニートと滝沢朗と

今回の表のテーマ、滝沢朗&2万人のニートとミサイルの戦い、映像面の迫力も加味して実に壮絶な図になっていました。実際我々が住んでいるような街の上空にミサイルが飛ぶ、という図を全体的に見せつけ、それが2万人のニートの知恵と、日本の国防力によってすべてのミサイルが撃墜される図は、実に圧巻!
 
しかし、周りは「また滝沢が仕組んだ」と思うような展開へと向かいそう。でも、その傍らにはミサキがついている。すべてを知ったミサキは、自身で考え、そして自身の意志で滝沢君の味方になろうと決意した。ここで既に昔の「空気が読めないけど流される」森美咲からグッバイした訳です。
 
空気に対する戦い方、その答えが「森美咲」という人物を通して答えが提示された、という解釈で正しいかどうかは分かりませんが、少なくとも手がかりにはなったと思います。

パンツじゃないから恥ずかしくないもん! と大杉智と

大杉君は最終話によって、その敵役の役割を見事に下りることになったと推測して宜しいのではないか? と思ったり致します。

この一件でむしろ彼は滝沢朗の明確な敵になってしまった。サークルメンバーの中では唯一、就職してた時点で雲行きは怪しかった*2が、それがとうとうこんな形で実現してしまった。
 
東のエデン 第10話「誰が滝沢朗を殺したのか」 - 流し斬りが完全に入ったのに
http://d.hatena.ne.jp/str017/20090617/p1

と、過去に書いたのにもかかわらずに。その理由は「大杉君はラストで全裸になったから」である。過去にも何回か登場人物が全裸になっているが、全裸になることで、彼らは彼ら自身がまとう「空気」という束縛から一時的に解放されたのではないかと推測できる。滝沢朗は第一話で全裸になることで王子様となり、2万人のニートは全裸になることによって日本を救う手立てになり、そして大杉君は全裸になることでエデンサークルのみんなを救うことができ、最終的に誤解が解消された結果になった。
 
男性の場合は全裸だが、女性の場合は表現的な問題から全裸ではなくパンツにかかっているのかもしれない。森美咲はパンツのある位置に牛丼をかけられ、NO11はパンツの姿になる際に滝沢に本音をさらけ出している。男性の場合でもパンツ(板津)は英雄となっても不死鳥となって蘇ったり(ってかそもそも死んでない!)と、振り返れば「全裸」や「パンツ」を使っている表現が非常に多いのだ! しかも「全裸」や「パンツ」になることによって、事態は好転している、これは何かとてつもない深い暗喩に違いない!!11

総評

劇場版に続く……ので、単純に「こう!」という評価は非常につけづらい。しかし飽くまでエンターテイメントと考えた場合途中胡散臭い箇所もあったけど、一応最後までしっかりとエンタメやってたので非常に楽しかった。