真マジンガー 衝撃!Z編 第4話 と「重量感」とGガンダムとの相違点

鉄人28号真ゲッターでもその傾向があったと思うけど、その傾向が特に強いのがGガンダムだと思う。昨日、Gガンダムの1話を見直してみたら、暴力の象徴であるガンダムと見捨てられた地球の人達との対比が、真マジンガーにおけるマジンガー&機械獣と熱海が血と炎に包まれる描写に似通ってるように思えた。
 
その演出の共通の意図として挙げられるのが、ロボットとしてのその「質量」を与える為に、画面効果以上に背景描写からの「重量感」を与えるには最高のスパイスだろう。以下引用。

巨大なだけでなく巨大ロボットが巨大であることの暴力性も付加。
ここら辺は機動武闘伝Gガンダムで一話から通奏低音のように、ガンダムが街や地球を粉砕する問題を描いた今川泰宏監督らしいな。
Gロボは未見だが。
 
もちろん、そこは富野監督の無敵超人ザンボット3機動戦士ガンダムの「ガンダム大地に立つ!」「戦場は荒野」「女スパイ潜入!」とか聖戦士ダンバインの「パリ炎上」からの「街を破壊する」系譜でもあろう。
ダンバインは今川監督も参加してたし。
ロボット兵器はそれだけで暴力なのだ。
というふうに、まんがのロボットとしては小さめのマジンガーを巨大に見せる演出だよなあ。
アニメは所詮は絵なので、見た目や設定よりも演出による意味付けによる巨大さや恐怖感が重要なのだ。
 
こないだのマジンガー - 玖足手帖(穀雨
http://d.hatena.ne.jp/nuryouguda/20090428/1240925477

まあ、他のロボット作品はロボットのカジュアルさを重視してその辺すっぽ抜けているが、それは作品のアプローチの違いだろうと思う。「重量感」を重視しないのであれば、上記のような演出を重視しなくても構わないだろう。
 
まあ、今川作品はそれよりもそこからの跳躍の方が特徴的だったり、上記の手法は戦争アニメでよく使われる手法(成立してない作品も多いがな!)なので別段挙げる点でも無いとは思うけどな! この事に関係する「重量感」に関しての「対比」については、5話の感想にて書く予定