とある魔術の禁書目録　第24話（再視聴）（最終回）

最終話にして一番目立ったのがインデックスだったという謎。他にもシェリーと上条さんの主張合戦や、何気に次の超電磁砲を意識したシャワーシーン、最終回なので学園都市のビル街を後期ＥＤや前後期のＯＰを意識したカットが出たりして、構成のみならずカット毎にリフレイン効果を意識してたりと、細かい部分にも拘ってるのが分かる。が、やっぱ最終回だけあってインデックスを可愛く見せる事にかなり力が注ぎ込まれてるのが分かる（笑
　
その他細かい部分は前に書いた感想とほぼ同じ。付け加えるとすれば、インデックスはシスターや「禁書目録」としての立場ではなく、インデックス個人として風斬を肯定している。すべては「友達だから」というスタート地点からはじまり、そして科学と魔術が交差するという結果になった。
　
一方のシェリーをステイルのポジションだとすると、エリスは「禁書目録」のポジションという事になり、ある意味で過去の囚われの自分に似た存在と戦う事により、インデックスが上条当麻と同じ舞台に上がるという効果も見られる。最もこの後インデックスさんの出番が皆無だという噂が、ひ、ひでー。

総評

一言でいえば、1話の頃は印象最悪だったのに、最終回では印象最高だというとても不思議な作品。その理由を考えるとするならば、視聴者側も見てる内に禁書目録の世界観に慣れてくるのと同時に、スタッフさんも禁書目録の世界観に慣れて、効果的に描く方法を掴んだんだろうと推測。
　
そしてこの作品の根幹である上条さんに対しても慣れてくる……というよりも上条さんに対しての評価が「裏返った」事がこの作品の最大の魅力へと繋がったのだろう。その魅力は後で詳しく語るとして、察しが良い人は以下のAAを見れば何がどう人気なのか薄々分かるだろう。

　　てめぇらずっと待ってたんだろ！？インデックスの記憶を消さなくてもすむ、インデッ
　　クスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピー
　　エンドってやつを。今まで待ち焦がれてたんだろ？こんな展開を・・・何のためにここ
　　まで歯を食いしばってきたんだ！？てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて
　　見せるって誓ったんじゃねえのかよ？お前らだって主人公の方がいいだろ！？脇役
　　なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃない
　　のかよ！？だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・
　　ちょっとくらい長いプロロー　／￣￣￣￣￣￣￣＼グで絶望してんじゃねぇよ！
＼　手を伸ばせば届くんだ！い｜　うるさい黙れ　　｜い加減に始めようぜ、魔術師！！／
　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿＿＿＿／￣￣∨￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　　　　　　(ﾟдﾟ　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜⌒／ヽ-、_＿ノヽノ |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヘ(^o^)ヘいいぜ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧ 　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　 (^o^)／てめえが何でも
　　　　　　　　　　　　　　　／( 　)　　　　思い通りに出来るってなら
　　　　　　　(^o^) 三　　／　／＞
　＼　　　　 (＼＼三
　(／o^)　　＜　＼三　
　( ／
　／く　まずはそのふざけた
　　　　　　　幻想をぶち殺す

その独特なパフォーマンスで視聴者を沸かせ、良いところはキッチリ決める上条さん。ただし最初の方は口だけ主人公だと思われていたのもありかなりウザがられていて、正直あまり視聴者の相手にされてなかったように思える。しかし、回を重ねる内に上条さんの無茶苦茶さを見てる内に「何故か」上条さんが半ばネタ的な意味で支持されるようになったり、その一方で「説教臭い」と非難されたりと、本作での話題になる場面の割合が上条さんに持って行かれる事がかなり多かった。理由としては主軸に置いて視聴する対象を上条さんとヒロインのどちらを選択するかで、上条さんを見る目が180度変わる為だと思われる。上条さんは一見昔懐かしヒーロー的な主人公の癖に、その評価のされかたは実に不思議だ。
　
そして上条さんを主にして、ツッコミ所満載の設定、魅力的な登場人物、近未来的なガジェット、不思議な魔術の世界、それが合わさって訳が分からない化学反応が起こり、この作品を支える訳分からない不思議なパワーの原動力になったのだと思う。そう、この中のどれが欠けても禁書目録は成り立たなかったのだ。
　
とりあえず2期……じゃなくてレールガンは10月からか、待ち遠しいです。