とある魔術の禁書目録 第23話&第24話(最終回)

まず、作画面に関してはハッキリと凄いとは分かったものの、かなり勢いで見てた為、具体的に指摘しようとすると冗談抜きでもう一回見直さないと難しい為保留。でも冗談抜きで作画的に価値があった頃ぐらいのOVAクラスの出来だったと思う、それぐらい凄い。
 
だが何故か話の内容はちゃんと覚えてたりする。基本この辺りは禁書1〜2話のリフレインではある。しかしながらインデックスが戦闘に参加したり、上条さんが逃げず迷わずに風霧を助けたり、おまけながら美琴が人の話をちゃんと聞いていたりする辺り、リフレインする事によって各3人のそれぞれ辿ってきた軌跡が確認できると思う。そういう意味ではいかにこのエピソードが1期の最後に相応しかったかが分かるだろう。
 
そして前回のステイルのポジションであり、今回の「敵」にあたるのがシェリーさん。ステイルは友人を救う為に上条当麻の前に立ちはだかる、だがシェリーは友人のある不幸から、科学と魔術の交流を拒絶させる為に上条当麻の前に立ちはだかる。それは互いにそれ以上の不幸を増やさない為、必要最小限の犠牲で済ます為にその行為を行う。だが、「みんなでハッピーエンドを迎える」主義の上条当麻はそんな小さな犠牲ですら「幻想」だと断じ、そしてぶち壊す。
 
一方の風霧に関しても、シェリーは拒絶を示し、上条当麻はその「幻想」こそ真実だと告げることにより、逆説的に風霧の非人間性という幻想をぶち壊す。この構図は御坂妹時のリフレインだと思う。ただ風霧さんとのフラグは立たないと思うけど(笑 そしてここで重要なのが、「魔術」代表であるインデックスに肯定してもらう事により、作品のテーマである「科学と魔術が交差する」事が実現し、ここから「物語は始まる」のである。
 
って、実際このメッセージが正しかったと仮定すると、ここから「物語は始まる」って、1期終わってやっと「物語が始まる」ってどんだけ長い話になるんだYO! しかも正直2期あるかどうか分からんし、正直なんじゃごりゃと思ったりしますが、このエピソードだけで言えば見てて凄い興奮しましたよ、ええ。
 
あ、総評はちょっと待って下さい、だいたい2週間ぐらい。