夏目友人帳 第1話&2話

1話が夏目友人帳にまつわる話と、祖母のレイコについてあれこれと後にゃんこ先生の封印解除、そしてひしがき。2話は露神とおばあさんの話。
 
話の中心には「友人帳」そして主人公である夏目貴志が描かれる。彼は妖怪の名前を取り戻していく過程で、妖怪達の孤独とレイコとの接触、そして文字通り「友人」となる姿を見ていく。そこから妖怪やレイコの「孤独」を対比する形で彼の「孤独」もまた描かれる。そして名前を妖怪に返すとその妖怪の「孤独」が解放される。妖怪の「孤独」の解放が夏目貴志の何に影響していくかは、これからの話を見ていかないと分からない。
 
概要ばかり書いたが、普段は静かな田舎町の映像と、貴志とにゃんこ先生の他愛の無いやりとりと、その影に見せる強い孤独。そしてそれと対比するかのごとく妖怪の強い孤独や後悔が描かれた後、「友人帳」と貴志を経てそれが解放される構造はその力強い映像も加味し、強い強度で描かれる。このインパクトは稚拙な私の説明では伝わりきれないと思う。ただ、強い否定から罰では無く許しを経て肯定されるという流れは禁書に似てる流れだと思う。
 
とりあえず、にゃんこ先生かわええ。