とらドラ! 第18話

あえていおう! 神回だったと!
 
細部がやたら凝ってるなと思ったら大畑氏がコンテ描いてたり、冒頭の紙ふぶきのエフェクトからして最早半端無い状態ですが、あの星自体もやたら光沢具合が凝ってて何かこれただの星じゃねーだろと思ったらあの星砕けシーンですよ。ナニコレ、どんだけ気合入れてるんだ今回! そいえば、気のせいかもしれないけど大畑氏って上から見下げて俯瞰するっていう構図が得意そうに見えるような。
 
星に関しては各人の五角関係のメタファって読みもあるんだろうけど、いろいろと解釈できるようにしてる意味合いの方が強いと思う。とりあえず大河とその仲間の大切なモノを壊したという意味合いは含まれている事は確かかも。
 
川嶋さんが竜児に対して「父親役を演じている」と言ってたけど、これは半分間違いで*1正しく表現するならば竜児は大河に必要なのは父親だと思っているが、竜児自体が父親という存在を本質的に知らないから母親役を演じているという側面が強いと推測できる。というか今回の川嶋さんは先走りすぎだ。
 
そうだからこそ、大河の父親が引き取りに来たときに竜児は「父親の側に居るべき」と考えたのだろう。そして竜児が父親という存在を本質的に知らないからこそあの親父の性格を見抜けなかったのだろう。*2そして川嶋さん側からすれば竜児を男性としてかなり強く認識しているっぽいので、竜児の事を「父親」と表現したのだろうとも推測できる。しかしここで疑問が、そんな竜児が何故こんなに大河に依存しているのか……ここは別エントリで考えねばならないかも。
 
大河の方が竜児に依存してるのは非常に分かり易く、竜児が手取り足取り献身的に面倒を見てくれる事によって自信の存在が保証される、まあつまりは精神的後ろ盾って余計分かりづらいか。けどこれに関しては確証は無かったんですが、今回でほぼ確定といって良いかも。「クリスマスプレゼントを配るのは、そういて感謝される事で自分を認識される事」と述べていて、さらにそんな心の深層部分に触れそうな事まで竜児に話してしまった、という事は……何か依存どころじゃなくなってるのは気のせいですかね?
 
さて、ここで櫛枝さんの例の「罪悪感」の正体に触れる訳ですが、罪悪感の対象は大河で、理由は「自分は竜児に対して想ってはいけない感情を抱いている」というのが答えっぽいです。【→過去に書いたみのりん考察】 んでここで話は星を壊した話になる訳で、星自体は壊した訳ですがメタファである五角関係に関してはまだ壊れたとは言えない状態なので保留。となると焦点は竜児との星集めになる訳で「一度壊れたモノはもう戻らない」といった櫛枝さんに対して「一度壊れても元通りになる」と言った竜児に対し自信の感情に対してほぼ確信に至ったんだろう。しかし櫛枝さんの考え方から考えるといっその事大河に責められてた方が帰って気が楽だったのかもしれない……
 
というか竜児の台詞で「一度壊れても元通りになる」とか「みんなが報われて、幸せになる」辺りに竜児に上条さんが降ってきたかと思ったぞ(笑 物理的に強力な「幻想殺し」も精神的に強力な「説教攻撃」も持ち合わせてないただの人である竜児が願っても叶うのか……?

*1:半分は単純に性別の問題、そしてもう半分はジェンダー的な問題

*2:まあ親は居なくても子は育つモノなんだけどね……