さよならピアノソナタ #1
- 作者: 杉井光,植田亮
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/11
- メディア: 文庫
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なんと言っても最大の特徴は快不快の舵取りが非常に上手く、持ち上げておいて落とすの逆を地で行ってる所で、不快にならないギリギリで止めているその手腕は上手い。クラスメイトがひとのプレゼントを勝手に開封してる辺りは流石にどうかと思ったが(汗
そしてこの作品の最大の特徴は、ナオと真冬の家族構成が非常に似てるところだろうか。母親不在で父親が駄目親父という点で。その対比が非常に良く作用していて彼と彼女の話になると何気に父親の話が出てくる。ラノベ作品で父親とその息子娘の対比が出てくるケースは非常に珍しく、ある意味斬新でもあったと思う。
ベースの練習曲でもあったスタンド・バイ・ミー、真冬とベースを探す旅はその曲の引用を思わせる作りでまさに青春群像劇、でも基本4人+αで話回してるからそれって群像劇って呼ぶのか? と問われたら確かに疑問ではあるけど(笑
続刊は読む予定だけど、こればっかり読んでたら読み終わった後が大変だろうから、次は『この広い世界にふたりぼっち』を読むとします。