true tears

5話
今までまったく動かなかった地盤が急に動き出す――
それぞれの人物間の関係が、流動を始める
物語とは、分解と、再構成、まさに醍醐味!
 
と、まあ大げさな前振りは置いときまして、三代吉に死の宣告が!
三代吉……葬式の際は私も線香をあげてやるからな……
 
そんなカワイソスな三代吉を尻目に、一人良い目を見る眞一郎
しかも、どうも今回の「あの行動」を見る限り本命は乃絵?
それにしても泥沼、順調に誠二世への道を逝こうとしているご様子
 
その眞一郎が興味津々なのが、人工着色料の食べ物を
食べると嘘つきになると述べた乃絵、とことんユニークな娘だ
……が、なんか乃絵包囲網が出来そうな怪しい雰囲気がするなぁ
 
さて、今回の物語に置きましての本題は比呂美のあのシーンでしょう
まあ、あのシーンが無かったら折角眞一郎が乃絵の兄貴との
仲を取り持ったのに……って解釈にはならないなぁ(笑
バレバレのフェイクだったし、実際今回それが証明されたし
それに気づかない眞一郎もアレだけど
 
そして、あのシーンの一番の難解な点が時系列
まず、普通に見ても分からない、正直いじわる、というか
ある意味反則的、だけど凄さまじくも見事な構造だったと思う
だが、地方放送の特権として、関東組の回答をカンニングするという
反則的な行為をする事ができるのだぁ ヒャッハー!!
 
と、言う事でefのときにとても参考にさせて頂きました
「新・アニメ・批評」さんの記事から

 ①眞一郎くんの主観を主とした現実の世界→②眞一郎くんと坊主の青年が遭遇する現実の世界→③比呂美さんの主観を主とした現実の世界→④眞一郎くんと坊主の青年がダンボールを漁っている現実の世界。
(中略)
 しかし、③の比呂美さんの時間は①の眞一郎くんの時間と共存している時間なのではないか、と反論される方もいらっしゃると思います。しかし、違うのです。結論から言ってしまいましょう。③の時間というのは、実は比呂美さんの音声のイメージだけで構成された回想の時間とそのイメージなのでございます。③で展開される眞一郎くんの主観が徹底的に排除されたイメージは比呂美さんが①の出来事の後に回想しているイメージなのでございます。
 
true tears』(第5話)の批評と解説、あるいは歴史的な超絶技法の創造。
http://keiesworks.blog122.fc2.com/blog-entry-154.html

まあ、比呂美の最後の口元がアップされたシーンと
坊主君を見かけた→(この間に時間差あり)→坊主君とアルバムを広げるという、謎の空白があることから、勘の良い人は察せるんですけどネー
 
しかし今回のこの出来事、冷静に考えれば比呂美の壮絶な自爆なんだよなぁ しかも何か逆恨みしてるようにも見えたし、その矛先が何処に向かうのやら……
 
それにしても……流動する地盤の底にあるのは
黒よりもドス黒いマグマのような気が