ダカーポセカンドシーズン最終回

アイシアは皆の幸せを願っていた、しかし
その過程で、だんだん人を幸せにするためには手段を問わなくなってきた
 
ある日、アイシア初音島の魔法の桜を復活させてしまった
それに気づいたさくらは、初音島に帰ってきた
桜の力により、また繰り返す悲劇
音夢は桜の力の副作用によって、また桜を吐き苦しんでいた
さくらは、その苦しんでいる音夢の姿を見て桜の木を再び枯らすことを決意した
「誰が桜の木を復活させたのか知らない……けど
 こんなの、間違ってるんだ!」
 
桜に木に向かうさくら、桜の木の元に着くと桜に手を当てた
しかし、その姿をここに来るまでずっと見ていた人間がいた
アイシア
その桜に向かうさくらの姿をおかしく思い、アイシアはさくらに話しかけた
「あの、その桜の木に何をしようとしてるんですか……?」
「この、桜の木を、枯らそうと思って」
「何でそんなことをするんですか! その桜の木のおかげでみんな幸せなんですよ!」
「……あなたがこの初音島に来た、魔法使いのアイシアちゃんだったんだね」
「答えをはぐらかさないでください! 何でそんなみんなの幸せを奪おうとするんですか!」
 
さくらは、重い口を静かに、しかしはっきりとあけてこう答えた
「この桜に頼ってても幸せになれないよ、それに
 この桜を咲かせたままだと、音夢ちゃんが死んじゃうんだ」
その真摯な瞳とはっきりとした口調に、アイシアは答えを返した
「うん、そうですね
 確かに、咲かせてはいけなかったのかもしれません」
と、告げるとさくらにそっと寄りかかる

「けど……」
 
と、次に見えたのはさくらの腹に突き刺さってた鉤爪だった
「幸せっていうのは多少の犠牲を払ってでも、それ以上の多くの人が幸せになれば
 多少の犠牲はやむおえないんですよ……!!」
 
「折角、みんなが幸せになれるんです、邪魔しないでください」
「そんなの、間違って…る……」
 
さくらはゆっくりと崩れ落ちた、そして……
 
「さあ、私は初音島のみんなを幸せにしたよ!
 次は世界のいろんなところでみんなを幸せにするんだ!」