TIGER&BUNNYの実況とショーの「違和感」

前半において、終始沢山のヒーローの活躍を実況していたり、その活躍をテレビ番組として使うことでショービジネス的な面を強調していた。その為ショービジネスという面があまりにも前面に出すぎていて、正直どこか置いてけぼりを食らいそうな1話だった。


ショービジネスという演出*1を使った作品として、正統派ヒーローモノとして「Get Ride! アムドライバー」や、ショービジネスな面を強調しひたすらゲームを中心として話を進める「Rio Rainbow gate」や、また今期では観客こそいないが演出はどこかショー的である「DOG DAYS」等がある。それらの作品群が無ければ、少なくとも私はちょっと「何起こってるのか分からない」と感じてたと思う。



逆に前例とこの作品の共通点から作品像を照らし出すと、そこには実況とショーの「違和感」が内在すると思う。*2事実、主人公の1人であるワイルドタイガーはショービジネスな面を全く考慮せず、CM明け前に突撃しようとしたり、パーティ会場から抜け出していたりした。この「反ショービジネス」という面が僅かに提示されている辺り、後々の伏線になるのだと思う。


また、前例の作品において「ショービジネス」が「Get Ride! アムドライバー」ではバグシーンとの戦いがマッチポンプだとバラされたり、「Rio Rainbow gate」ではトム=ハワードがカルティアにハワードリゾートを奪われるという事態が起こっている。つまりは、だいたいはどこかでショービジネスな展開が方向転換される可能性が高い。というか数年前の段階でしかもあの時間帯であれやったアムドライバーは、結構(もちろん良い意味で)キテるのかもしれない。



今後の展開として望むのは、ヒーロー同士のバトルロイヤルとかそいう展開になるのは興ざめするから止めて欲しい。それをやると、どうしても「それって龍騎(まどか)じゃん」ってなる。そんな読めない展開とみせかけて実は予定調和とか、そんな展開には興味がない。サンライズだから保守的かつ、そこから「何か新しいことをやろうとしている」作品になることを私は期待してる。

*1:それプラス、現実の視聴者が見ているという「メタ構造」も注視すべきかなとは思ったけど、ちょっと難しいかも

*2:例外として「DOG DAYS」はどうなるかは分からないけど